羽田空港と東京ディズニリゾートが、電車で直結する方向で検討されていることが報道されました。
今までの乗り換えが無くなることで「便利になる!」という声がある反面、問題点を指摘する声が上がっています。
本記事では、羽田空港から東京ディズニリゾートまで直結するメリットと実現するための問題点についてお伝えします。
羽田空港とディズニーリゾートが電車で直結へ
すでに羽田空港へは「京急電鉄の空港線」と「東京モノレール」が乗り入れています。
この2路線に加え、JR東日本が「羽田空港の新駅」の建設を予定しており、東京ディズニーリゾートの最寄り駅である「舞浜駅」まで乗り換えなしで直結する「羽田アクセス線」の計画が進められているようです。
現在、羽田空港から東京ディズニーリゾートまで電車で行くには複数の乗り換えが必要です。
たとえば、このようなルートがあります。
【ルート1】
羽田空港 – 天王洲アイル – 新木場 – 舞浜
[東京モノレール] – [りんかい線] – [京葉線]
乗車料金920円(所要時間:1時間7分前後)
【ルート2】
羽田空港 – 品川 – 東京 – 舞浜
[京急空港線] – [山手線] – [京葉線]
乗車料金 610円(所要時間:1時間17分前後)
飛行機での移動後に2回乗り換えするのはかなりキツイですし、その逆、ディズニーで遊んだ後に2回の乗り換えをした後に飛行機で移動するのも同様です。
この乗り換えが無くなるというのであれば、地方や海外からのアクセスが容易になるため、羽田アクセス線の登場は夢のような話かもしれません。
羽田空港とディズニーリゾートが直結するメリット
羽田空港アクセス線の臨海部ルートは既存の線路を使って開通できる可能性があるようです。
りんかい線とその車庫線、そしてJR貨物の東京貨物ターミナル駅あたりでしょうか。
現在の計画では下記予定とのこと。
国内線の駅は第1ターミナルと第2ターミナル間の地下に位置し、空港近くの東京貨物ターミナルとトンネルで接続する。15両編成に対応し1時間に8本運転する。
引用:日刊スポーツ
試算では、国内線新駅と新木場駅は約20分で運行予定できるということから、東京ディズニーリゾートまでは約30分くらいで到着する計算になります。これはかなりのメリットになるでしょう。
東京ディズニーリゾートへは家族連れも多く、お父さんお母さんはお土産を持ちつつ子供の手を引いている姿を見かけます。
なんといっても、東京駅の京葉線地下ホームの “長い距離を歩かなくていい” のはメリット以外のなにものでもありません。
直結のメリットとしては、乗り換えのストレスが無くなることと1時間以上かかっていた時間が約30分くらいに短縮されることでしょうか。
羽田空港とディズニーリゾートが直結することの問題点
羽田空港と舞浜駅を直結するルートは、「臨海部ルート」と呼ばれています。
羽田空港から舞浜駅までは、「羽田アクセス線」から「りんかい線」を通って「京葉線」に接続するため、JR – りんかい線 – JR と会社が異なります。その為いろいろな調整が必要なようです。
たしかに、JRから他社を経てJRというのは珍しいことなのでしょう。
以前のりんかい線は赤字路線ということでしたが、りんかい線を運営する「東京臨海高速鉄道の平成30年度決算」の発表によると業績が好調ということで今後の調整がうまく運ぶのか心配もあります。
料金についても、現在の下記料金よりは高くなる可能性が高いです。
- [東京モノレール] – [りんかい線] – [京葉線] ルート:乗車料金 920円
- [京急空港線] – [山手線] – [京葉線] ルート:乗車料金 610円
また、羽田空港 – 東京ディズニーリゾートの「羽田アクセス線」報道を受けて、SNS上では 、ホントに実現できるのか?何年かかるのか?など心配の声もありました。
https://twitter.com/taka_takataka69/status/1226020696322502657
この羽田アクセス線により羽田空港と東京ディズニーリゾート間だけでなく、各地からの人の動きに影響がありそうです。
2029年ごろ開業予定ということですが、順調に進むのでしょうか。
現在は検討を始めたという時点なので今後の進捗が気になるところです。